株式会社ミュー
▼解決する課題
・日本人最大の死亡原因であるがんで最も多い消化器系がんの早期発見を進めたい
・病気に気付いてから検査するため死亡リスクの増大や医療費の上昇などの課題をもつ「後追い治療」の現状を変え、異常感知前に定期検査でがんの早期発見を行う「予防と医療」を実現して、健康寿命の延伸、医療費削減につなげたい
▼解決する方法
・胃、小腸、大腸まで全消化管の検査を可能とする「自走式カプセル内視鏡」を提供することで、「苦痛のないがん検診」を実現します。
・さらに、「自走式カプセル内視鏡」を用いた検査により、使いまわしによる患者への感染や、遠隔診断が可能となることにより医師への感染も防ぐことが期待されます。
▼ビジネスモデル
・弊社は自走式カプセル内視鏡および制御装置のさらなる研究開発を行い、製造を製造業者に委託し、販売業者をとおして医療機関に提供します。ユーザーとなる医療機関様については、臨床試験に協力頂く医療機関様から順次全国の医療機関様へと展開していく計画です。
・自走式カプセル内視鏡の研究開発については、胃から最終的に大腸までの全消化管へと検査対象を拡大していきます。
▼マーケット
・世界のカプセル内視鏡市場は、2021年から2026年にかけて市場はCAGR(Compound Annual Growth Rate)6%で成長すると予測されています。
・国内における年間の胃がん検査受診者は435万人、同大腸がん検査受診者が500万人です。(2020年度日本消化器がん検診学会の調査報告)
▼成長計画と戦略
・まずは2024年に小腸検査を対象に既存カプセル市場へ参入、2025年~26年には胃検査を対象とした自走式カプセル内視鏡の市場に参入して、2027年~28年を目標に自走式カプセル内視鏡による大腸検査をスタートさせ全消化管検査を完成させる計画です。
・将来的に、自走式カプセル内視鏡は患部への薬液投与、腸内細菌の採取、AI技術を利用した自動検診などへと活用範囲が拡大していくと期待されます。
がん検査の遅延と医療費増加の課題
現在、日本人の死因一位はがんですが、がん検査および治療は主に病気に気付いてから検査する「後追い治療」となっています。患者が病気に気付いてからの検査では、がんの進行が進み、治療がより困難になります。後追い治療は医療費の上昇を招き社会にとり大きな経済的な負担となっております。
現状の内視鏡検査における患者の苦痛と不快感
また、現在の内視鏡検査にはいくつかの課題が存在します。まず、患者にとって最も大きな課題は検査時の苦痛と不快感です。通常の内視鏡検査は挿入される管が検査中口または鼻、肛門をふさいでいるため、これが患者に痛みや圧迫感をもたらします。その結果、検査への抵抗感が生じ、検査を受ける意欲が低下することがあります。
また、内視鏡検査は検査の苦痛を軽減するため、患者は鎮静剤や麻酔を必要とすることが一般的です。これに伴い、検査の安全性や合併症のリスクが生じます。
自走式カプセル内視鏡の導入による患者と病院のメリット
上述の現状の内視鏡検査の抱える課題への解決策として、弊社は「苦痛のない定期健診により全消化器系がんの早期発見」を実現するため自走式カプセル内視鏡を開発しました。
一般的な内視鏡検査での胃がん発見率は0.5%以下と言われています。体調異常を感じる前に自走式カプセル内視鏡により気軽に定期検査を実施すれば消化器系がんの早期発見が期待されます。
自走式カプセル内視鏡の大きなメリットは、他のカプセル内視鏡が蠕動任せであるのとは異なり診察したい箇所までカプセルを移動させることができること、一般的な内視鏡検査に伴う苦痛がないこと、また患部への薬液投与などへの発展性も期待できることから、現在使われている内視鏡検査やバリウムX線検査に対する選択肢となることが期待されています。
患者側・病院側に多くのメリットを提供
自走式カプセル内視鏡による検査は、以下に示したように患者と病院の双方に多くのメリットをもたらします。
上記は、自走式カプセル内視鏡、従来型の蠕動運動により移動するカプセル内視鏡、内視鏡(胃カメラ)およびバリウムX線検査について、検査精度、観察位置制御、苦痛の有無、検査時間、感染リスク、全消化管検査の可否、発展性の項目について比較したものです。自走式カプセル内視鏡の優位性が示されています。
・弊社は自走式カプセル内視鏡および制御装置のさらなる研究開発を行い、製造を製造業者に委託し、販売業者を通して医療機関に提供します。ユーザーとなる医療機関様については、臨床試験に協力頂く医療機関様から順次全国の医療機関様へと展開していく計画です。販売業者様のネットワークをとおして普及させていく計画です。
・自走式カプセル内視鏡の研究開発については、胃から最終的に大腸までの全消化管へと検査対象を拡大していきます。
日本国内における年間の胃がん検査受診者は435万人、大腸がん検査受診者が500万人(*)であり、今後自走式カプセル内視鏡による検査が浸透していくと期待されます。下図は、自走式カプセル内視鏡による検査の市場規模の予想です。(*2020年度日本消化器がん検診学会の調査報告)
体調異常を感じる前に自走式カプセル内視鏡により気軽に定期検査を実施することで消化器系がんの早期発見が期待されます。自走式カプセル内視鏡には低侵襲性という特徴もあり、バリウムX線検査や従来型内視鏡検査に対応する選択肢を提供するものと考えられます。
まずは2024年を目途に小腸検査用の既存カプセル内視鏡の承認を取得して販売を開始し、2025年~26年には胃検査を対象とした自走式カプセル内視鏡の市場に参入。更に2027年~28年を目標に自走式カプセル内視鏡による大腸検査をスタートさせ全消化管検査を完成させる計画です。これまで30回以上の臨床試験を実施しており、今後承認申請に向け4つの医療機関から臨床試験実施の内諾を得ております。
自走式カプセル内視鏡の優位性は医療関係者の間で認められているものの製品化を行っている企業は中国に2社程度、国内で製品化している企業はないのが現状です。同社は、自走式カプセル内視鏡の中核的な技術として国内8特許・海外2特許を取得済であり・現在2件を出願中です。
2028年2月期を直前期としたIPOを計画
2028年2月期に予定している、大腸向け自走式カプセル内視鏡の承認・上市で商品ラインナップが出揃います。当社では当期を直前期とした東京証券取引所グロース市場へのIPO準備を順次進めて参ります。このIPOでの調達資金は下記「自走式カプセル内視鏡の将来の発展性」に記載した商品の研究・開発に充当し、さらなる成長を目指します。
自走式カプセル内視鏡の将来の発展性
将来的には、自走式カプセル内視鏡は患部への薬液投与、腸内細菌の採取、AI技術を利用した自動検診などへと活用範囲が拡大していくと期待されます。
カプセルの小型化と遠隔検査診断が進めば、患者はより手軽に検査を受けることができます。患者は自宅から医療施設に出向かずに診断を受けることが可能となり、医療へのアクセスが向上することが期待されます。また、自走式カプセル内視鏡の新たな可能性として、患部への薬液投与(ドラッグ・デリバリ)は副作用なく治療効果が増大することが期待されます。更に、腸内細菌の採取が可能となることで、心身の健康を制御する新しいアプローチが開かれるとみられます。
このように、自走式カプセル内視鏡は予防医学やパーソナライズド医療の一翼を担うことが期待されます。更に、自走式カプセル内視鏡にAI技術を組み合わせた自動健康診断が可能になれば、患者は病院へ行かずに自身の健康状態を把握することができ、早期の病気の発見や管理が可能になります。
さらに、苦痛なく治療可能な治療や医療ミニロボットの導入により、手術や治療がより効果的で快適に行え、患者の治療体制が向上し、医療の質が向上することが期待されます。
数値計画の詳細につきましては、こちらの書面をご覧ください。
新株発行概要書代表取締役CEO
大塚尚武
東京大学工学系博士課程を修了し、千代田化工建設で副技師長・龍谷大学理工学部教授を経て、自走カプセル内視鏡の開発に25年間携わり、2011年に株式会社ミューを設立。若い卒業生による技術協力や社外人脈による専門分野の協力を得ている。
取締役
友添博介
立命館大学法学部を卒業し、損害保険会社で部長や支店長を歴任。2000年より株式会社ミューのCMO(最高マーケティング責任者)に就任し、経営補佐、営業、市場開発などを担当。2023年より取締役に就任。
取締役
井吉 勇夫
(旧)国民金融公庫に入社し、各支店長や部長として活躍。2008年に、LLPちば繁盛支援センターを設立し、代表を務める。経営、経理、法務の経験が豊富。2012年に株式会社ミューの取締役に就任。
取締役
馬場 重信
1970年にMSA Far East Ltd.に参画し、1978年に海外家具を現地買付し輸入販売するダイゼンアートメッセを設立、代表取締役に就任。海外交渉と経営全般の経験が豊富。2016年より株式会社ミューの取締役に就任。
・世界のトップ20に選ばれ、米国Washington,DCのChallenge Cup Global Festaに招待参加
・米国San Diegoで開催されたDDW2012(消化器病関連学会週間)で臨床試験結果を発表
・毎日放送のニュース番組「VOICE」やテレビ朝日の番組「ビートたけしのTVタックル」などで紹介
・日経BP社主催の「Smart City Week 2014」で7つの未来技術の1つに弊社が選出
・「週刊ダイヤモンド:5年で大化け!サイエンス&ベンチャー105発」にて、医療カテゴリー企業として弊社が採用
・住友商事などのパートナーシップによるアクセラレータプログラムHAX Tokyoに採択
・研究開発型スタートアップ育成プログラム「Kawasaki-NEDO Innovation Center Startup Hands on Program」に採択
・米国Fedex社が開催する スモール・ビジネス・アイデア・コンテストで優勝
・しがニュービジネスプランコンテストで最優秀賞を受賞
・ビジコン大阪コンテストでRenovator大賞を受賞
・草津市起業家大賞コンテストで最優秀賞を受賞
現在の内視鏡検査には身体的な負担が多く、課題も多くあります。
その中で自走式カプセル内視鏡は、従来にない革新的で先進的ながん検査および治療手法が期待されています。
この技術によって、多くの患者が積極的に検査を受け、早期発見によって最も大きな死因である癌からも救われると感じています。
また、今後AI技術の導入や遠隔検診など、先端技術を活用した自動健康診断の可能性も期待されます。
株式会社ミューの自走式カプセル内視鏡が未来の医療業界に変革をもたらすことを楽しみにしております!
20株 100,000円単位
払込金額の総額(上限募集額を発行の場合)3,000万円のうち、発行諸費用として約698万円を差し引いた後 の手取概算額2,302万円は、小腸検査用カプセル内視鏡の承認取得、国内医療機器市場への参入、装置の安全性試験を行い、承認取得の1条件クリア、2~3医療機関へ自走装置を提供し臨床試験の実施などに充当します。
払込金額の総額が 300万円(目標募集額を発行の場合)以上2,990万円以下であった場合、発行諸費用を除く手取概算額(203万 円~2,294万円)は、主に、小腸用カプセル内視鏡の承認取得、国内医療機器市場への参入、1医療機関へ自走装置を提供し臨床試験のための費用に優先して充当する予定です。
自社による株主名簿管理となります。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、重要であると考えられる事項につきましては、積極的な情報開示の観点から以下に示しております。発行会社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、リスクの軽減策を講じるとともに、発生した場合の対応に努める方針としていますが、本項の記載事項をご精読いただき、十分にご理解いただきたくお願い申し上げます。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、重要であると考えられる事項につきましては、積極的な情報開示の観点から以下に示しております。発行会社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、リスクの軽減策を講じるとともに、発生した場合の対応に努める方針としていますが、本項の記載事項をご精読いただき、十分にご理解いただきたくお願い申し上げます。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。