株式会社アニぴたる
▼代表取締役 隅蔵 亮氏によるプレゼンテーション動画
湿疹ができたら皮膚科、胃腸の調子が悪ければ内科へ。人に対する医療は疾病に対して専門科があり、患者側もそれを認識しています。一方、獣医師の場合はどうでしょうか。ペットが苦しんでいるときは、ひとまず最寄りの動物病院へ連れて行くのが一般的。しかし、獣医師は全ての動物の全ての疾患を診られるわけではなく、それぞれ得意な科目があります。
大学の獣医学部では犬や猫といった小動物の臨床についてはほとんど勉強をしません。つまり、1年目の獣医師は臨床の知識がほとんどないまま、獣医師免許を取得しただけで動物病院に勤務し始めているのです。(高速道路には教習で1度しか乗っていないのに、運転免許が交付されるのと状況が似ています。)
何が得意分野になるかは、最初の勤務先の院長や研究室時代の教授の指導、もしくは特定の学会に所属して勉強会に足を運ぶなどの活動に任されています。その中でそれぞれの興味に合わせ、外科手術を多くやっている病院に勤務したり、治療単価の高い腫瘍疾病や循環器疾病(薬や検査が定期的に必要)の認定医となったりします。専門学校に通う、もしくは中国に渡ってセミナーを受け、漢方・東洋医学を極める先生もいます。
獣医師と一言で言っても様々な考え方や、専門分野があるのです。
それにも関わらず「最寄りの動物病院に行けばどんな困りごとでも治してもらえる」という”飼い主の誤解”により、獣医師は全ての疾病を診ているのです。
実際、飼い主にアンケートを取ったところ、獣医師のスキルや治療についての不満を応える方が多くいました。事前に「それぞれの獣医師が何を得意としているのか」を知る術がないため、ミスマッチが起こっているのです。結果として獣医師が得意ではない疾病に対して処置・手術をし、疾病が重篤化・死亡するケースが実際に数多く発生しています。
獣医師検索&オンラインでペットのお悩みを相談できるサービス「アニぴたる」で、飼い主と獣医師のwin-winな関係を築きます。
既存の動物病院検索とは全く異なる「アニぴたる」。新しいのは「動物病院」でなく、「獣医師」で検索できる点。顔や認定資格・得意分野などが明示されたGUI画面※で選択し、問い合わせをかけることができます。
※Graphical User Interfaceの略。 画面上に表示されるウィンドウやアイコン、ボタン、プルダウンメニューなどを使い、マウス等のポインティングデバイスで操作できるインターフェース。
獣医師の名前や病院名・得意分野が明らかな状態で、悩み事への回答がもらえます。相談には写真や動画もつけられるため、診察と遜色ない情報提供が可能(疾病による)。UIも、相談の中で獣医師が知りたい情報を効率良く入手するため、問診票のような設計になっています。写真・動画を添付でき、かつ犬猫に限らずどんなペットでもオンライン相談可能なのは国内では「アニぴたる」しかありません。また、さらに深いフィードバックが欲しい場合は追加質問や問い合わせ、来院をして診察してもらうこともできます。
他社サービスと違い、相談の内容はネット検索にもかかるため特定の悩み事で検索して「アニぴたる」オンライン相談にリーチすることも。他の方の相談事も参考にできます。
獣医師側は相談に答えると「アニぴたる」内での表示順位が上昇する仕組み。回答に参加するほど、自身の認知度アップに繋げられます。
エキゾチックアニマル・東洋医学・再生医療など様々な分野の権威である専門獣医師が執筆・監修した記事や、「アニぴたる」に登録している獣医師のインタビュー記事を掲載。記事で出会った獣医師に問い合わせをして詳しい情報を聞いたり、病院に来院することも可能です。
飼い主はオンライン相談をして信憑性の高い回答を得たり、獣医師の得意分野・専門分野に着目して検索できます。困り事にぴったりの獣医師と出会い、より良い獣医療を受けられます。
・紹介文などで、重きを置いているポイントが知れる
・得意動物/得意ジャンル/認定医情報がひと目で分かり、悩み事に合った獣医師を探せる
・オンラインでペットが今抱えている疾病に詳しい獣医師から回答をもらえる可能性がある
獣医師は自分の得意分野に合った質問にオンラインで回答。そのやりとりをきっかけに、自身のスキルにマッチした顧客に出会えます。また、回答を重ねるほどサイト内での表示順位が上がり、知名度アップにも繋げられます。
・適切な情報を掲載すれば、獣医師のスキルにマッチしたお客様に知ってもらえる
・専門性にマッチしたオンライン相談に回答。来院を促せば、新規顧客とwin-winの関係を結べる
・回答したQ&Aはサイト外からも検索できるため、新規顧客へのリーチも期待できる
本サービスにより、獣医師は「最寄りの病院として1次診療に来てくれる方」と「スキルを知って来てくれる方」の2パターンの来院を想定できるようになります。前者の場合で診きれないときは他の獣医師を紹介。自分のスキルに合った患者さんをより多く獲得できます。結果、得意分野の症例数を増やせ、学会発表の機会も増加。獣医師の中での地位、そして診療単価も上げられ、病院の利益率アップに繋げられます。
オンライン相談を継続的に行う飼い主から月額300円と、掲載する獣医師からの月額15,000円がメイン収入です。
飼い主側の月額300円の内訳は、月3回のオンライン相談。スマホ・PCから簡単に質問でき、テキストで説明しきれない場合は画像や動画の添付もできます。数日以内に獣医師から返信が来るので、内容を確認&評価、実際に診てもらいたい場合はプロフィールから詳細を確認し病院へ。「アレ、ちょっと変だな?」「もしかして病気?」など、ペットとの暮らしの中で感じた気になることやお悩みを気軽に相談可能。時間や高額な診察料をかけず、継続的に相談することで病気の早期発見にも繋げられます。他にもしつけや、餌、散歩、爪切り、ブラッシングなど、病気とは別のことも合わせて相談すれば、ペットとの暮らしがより豊かなものに。プロの意見を取り入れながらより良い方法や商品を選択できます。年間を通して利用されたい方には、ちょっとお得な年額3,000円プランもご用意しました。
自社で300人の飼い主にアンケートを取ったところ、6割の方が「オンライン相談を活用したい」と回答。サービスへの需要の高さが伺えます。
獣医師側には3つのプラン。勤務医の方におすすめなプレミアムプラン月額2,980円と、院長向けの2つのオーナープラン月額15,000円or18,000円をご用意しました。プレミアムプランは得意な診療動物や疾患を含むプロフィールページの掲載。オーナープランは獣医師自身のプロフィールだけでなく、病院の情報も詳細に掲載できます。病院のウェブサイトへのリンクや電話するボタン(スマホ版のみ)などを表示でき、より集客力を高められるプランになっています。18,000円のオーナープランプレミアムは、忙しい獣医師のため、「アニぴたる」側でヒアリングし登録やプロフィールの更新を担うものです。
オーナープランプレミアム以外は無料のトライアル期間も設けており、サービスにご納得いただけたユーザーにのみ課金いただく仕組み。現状は無料会員も含め、サービス開始半年で飼い主ユーザーが80人、獣医師登録が40名となっています。
現在は相談事のある飼い主と新規顧客を獲得したい獣医師からの課金のみで収益を得ています。今後は会員数及びPV数のボリュームが出てきたタイミングで、ペット関連事業者への営業を開始。広告出稿からの収益も見込んでいます。その他、獣医師の認知から実際の受診までをよりスムーズに繋げていくため、オンライン予約のサービス提供も開始予定。予約手数料等でのマネタイズを計画しています。
獣医師の専門性の向上は現在の獣医師界隈のトレンドで、都内では眼科専門・皮膚科専門などで動物病院を開業する例が急増。獣医師会でも獣医師の専門性が一般に周知できていないことが課題になっており、最適なアピール方法が求められています。この業界の流れが飼い主に降りてくることは明確で、飼い主150人へのアンケートでも、34%の方が車・公共交通機関で30分以内であれば専門の獣医師に診てもらいたいと答えました。これは一般的な動物病院のテリトリーの約50倍の広さにあたります。
この傾向のまま専門性の高い獣医師を選ぶのが一般化していけば、「アニぴたる」は他社にない付加価値を提供するサービスになれると確信しています。
仕事が忙しく動物病院に行く時間が取りにくい独身/共働き世帯数×ペット飼育率 30.4% とすると、690万世帯がターゲットに。また、予定されていない1万円前後(都内の動物病院の一回あたりの治療費)の出費が大きな経済的負担になると予想される、年間貯蓄額50万円未満の世帯は1,217万世帯。そこに同じく飼育率をかけると対象は370万世帯と想定できます。合計で約1,060万世帯がターゲットとなります。
現在の動物病院の平均売上高から割り出すと、1日に18.2人の飼い主さんが来院しています。しかし1病院当たりの平均獣医師数を1.48人※、平均診療時間を30分とすると、1病院あたり平均で1日に5.5人ほど今より多く診察できる計算になります。
※総獣医師数 39,710人中、個人診療施設勤務は17,776人。個人診療施設は12,000院 なので、1病院当たりの平均獣医師数 1.48人
ごく一部の予約困難な動物病院を除き、ほぼ全ての動物病院で集客ニーズがあると予測できます。
他にも、農林水産省・安全局の2021年のレポート「獣医事をめぐる情勢」によると、犬の飼育頭数は減少が続き、猫は横ばい。犬猫合計で2008年のピーク時2,399万頭から、2020年は586万頭減の1,813万頭となっています。一方で、小動物診療獣医師数は直近30年間で10,372人増加(約2.8倍)し、全体で16,203人です。(2019年日本獣医師会「小動物医療の現場と今後の対応 獣医事審議会計画部会説明資料」より)犬猫の飼育頭数が減少している一方で、獣医師は増加し続けているのです。
この状況を見ても、獣医師には他と差別化できる専門性と集客力は重要な要素。そしてそうしたスキルをもって、新規顧客にアプローチできる場所が必要です。
獣医師の専門性がわかる詳細なプロフィールを掲載している「アニぴたる」はそうしたニーズに応えられるサービス。送客しやすいよう、病院の問い合わせ先などもまとめており、今後は予約機能も追加する予定です。
オンライン相談ができるサイトは国内でも大手を含め6社ほどありますが、獣医師の詳細なプロフィールが掲載されていたり病院への送客経路の設計ができているサービスはほとんどありません。また、「アニぴたる」は専門医のインタビューや執筆記事を掲載した良質な獣医師専門メディアとしての発展も目指しているため、そこを強化できればより明確な差別化ができると考えています。
株式会社化して約5ヶ月でサイトオープン、6ヶ月で顧客80人と登録獣医師40人程度を獲得できています。数字としてはまだ小さく見えるものの、著名な獣医師にもご協力をいただき、競合他社と比べると早いペースで登録を増やせています。また、優秀なフルスタックエンジニアをメンバーに迎えているため、新機能の実装もスピーディに行える点も私たちの強みです。
「アニぴたる」のサービスを通して「動物病院は獣医師の専門性で選ぶ」考えを広く一般化。2026年までに売上高約10億円、登録獣医師数約4,700人、登録飼い主数約77,000人を目指します。
関東圏内の専門性の高い獣医師に営業をかけ、登録獣医師数を増やします。具体的な方策としては、動物病院に出入りする製薬会社に代理営業を依頼。少ない営業リソースをカバーしながら、多くの獣医師にリーチしていきます。並行して国内の獣医師学会にて営業活動を展開していく計画です。
サービスサイトにも新機能を追加します。まずは獣医師検索から来院までを滑らかに繋げる、予約システムを構築。飼い主が手軽に予約できるようできれば、来院頻度が上がり、病院の収益アップ。この機能は獣医師への強力な営業ツールにもなり得ます。さらに、動物版のデジタル「お薬手帳」のような機能も実装します。診療中に言われたことや薬・治療費を画像つきで記録できる機能で、新しい獣医師に正確に情報共有が可能に。飼い主も獣医師もwin-winになれる機能を早期に追加し、サイトの価値を向上させます。
フォロワーの多い著名な獣医師にご協力をいただき、サイトのPV数アップを図ります。また、SNSからの集客施策なども並行して展開。メディアとして広告収入も得られるようマーケティング施策を展開していきます。
「アニぴたる」に掲載する広告は、予め登録医師に内容を確認していただきます。広告であっても、飼い主にとって本当に役に立つ良質な商品やサービスのみを厳選し、メディアとしての信頼度を上げるためです。
営業エリアを全国に拡大し、専門性の高い獣医師に登録数をさらに増やしていきます。また、2023年からはトリマー、ペットシッター、ブリーダーなど他のペット事業者にも対象を拡大。獣医師以外も少しずつ違うスキルや得意分野を持っているため、それぞれのスキルの見える化をしていきます。検索とQAベースでコミュニケーションできるサービスをリリースし、あらゆるペット系事業者をカバー。ペットをお迎えする前からお別れするときまでずっと、ペットとの暮らしに寄り添えるサービスを目指して成長します。
オンライン相談で蓄積された文章・画像を解析し、精度の高いAI診療や獣医師の選定を提供。飼い主と獣医師を含むペット事業者とのコミュニケーションを、AIの力でさらに滑らかに。より早く、より正確に飼い主の悩みごとにマッチした回答や提案ができるサービスとして進化させます。
数値計画の詳細につきましては、こちらの書面をご覧ください。
新株発行概要書代表取締役
隅蔵 亮
1991年生まれ、神奈川県横浜市出身。都内の大学・大学院で数学とプログラミングを学ぶ。理学修士を取得後、トヨタ自動車株式会社に入社。先進安全システム・自動運転システムの開発やプロジェクトマネジメントを経験。2020年に愛するペットを亡くしてペットロスになり、(株)アニぴたるの創業を決意。動物病院に挨拶回りをしたり、獣医師とオンラインミーティングをする毎日を過ごす。趣味は野球観戦・映画・料理。
役職
フルスタックエンジニア
大学在学中からプログラミングを勉強し始め、エンジニアとしてのキャリアをスタート。 その後、ディレクター・マーケターへと転向し、マルチスキルを武器にフリーランスとして50件以上のWebサイト実装・アプリ開発・マーケティングに携わる。2021年頭からアニぴたるにジョインし、フルスタックエンジニアとしてアニぴたる・アニてぃくるのwebサイト開発を担当。趣味はガジェットいじりと釣り。
掲載実績
The Human Story
https://humanstory.jp/sumikura_ryo/
覚悟の瞬間
https://www.kakugo.tv/person/detkz45zb.html
カンパニータンク
http://www.companytank.jp/interview/202111/15738/
推薦
代表の隅蔵さんとは高校の同級生で、彼が起業する前からサービス作り・会社作りについて相談に乗っていました。彼はハードワークなサラリーマンをやりながら会社を設立し、綿密なビジネスモデルの構築、webサイトのデザイン・実装仕様の検討をしながらサービスリリースまで進んでいったのを見ていて、その溢れんばかりのバイタリティにむしろ私の方が大きく刺激を受けました。
アニぴたるというサービスについても、彼のペットが亡くなってしまったという実体験から出来上がったサービスで、これまでにない形でペットの飼い主・獣医師の双方の課題を解決し、業界全体を活気づけるものです。彼についているメンバーも魅力的なので、アニぴたるはペット業界に大きな付加価値を生み出すだろうと大きな期待を寄せています。
10株 100,000円単位
2022年1月31日時点の株主に対して、アニぴたるオンライン相談が1年間無料になるコード(3,300円相当)をメールにてお送りします。
※本株主優待は、一回限定になります。
払込金額の総額(上限募集額を発行の場合)3,750万円のうち、発行諸費用として約740万円を差し引いた後の手取概算額3,010万円は、営業人材の採用、エンジニアの確保、PR・広告の拡充などのために充当します。払込金額の総額が900万円(目標募集額を発行の場合)以上3,740万円以下であった場合、発行諸費用を除く手取概算額(701万円~3,000万円)は、営業人材の採用やエンジニアの確保を優先して充当する予定です。
自社による株主名簿管理となります。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、重要であると考えられる事項につきましては、積極的な情報開示の観点から以下に示しております。発行会社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、リスクの軽減策を講じるとともに、発生した場合の対応に努める方針としていますが、本項の記載事項をご精読いただき、十分にご理解いただきたくお願い申し上げます。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、重要であると考えられる事項につきましては、積極的な情報開示の観点から以下に示しております。発行会社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、リスクの軽減策を講じるとともに、発生した場合の対応に努める方針としていますが、本項の記載事項をご精読いただき、十分にご理解いただきたくお願い申し上げます。
以下において、発行会社の事業及び業績に重要な影響を及ぼす可能性がある事項を記載しております。