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【日本大学発バイオベンチャー】次世代創薬技術で、手術跡&腎不全の治療薬を開発!

プロメドサイエンス株式会社

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2021年10月12日募集終了

募集終了

概要

  • 新薬のプロトタイプ(医薬品の元)となる化合物の設計、合成を手がけるプロメドサイエンス社
  • 創業メンバーは日本大学医学部の教授を勤め、現役の医師としても活躍中
  • これまでの「創薬基盤技術」による医薬品では対応できない病気が未だ多くあり、新たな創薬基盤技術が望まれている
  • 治癒の難しい「線維化」を伴う病の医薬品開発の鍵となる、新しい創薬基盤技術の一つ「多機能性PIポリアミド※創薬技術」を確立
  • 「多機能性PIポリアミド創薬技術」は、病気の原因となる複数の標的遺伝子に効果的に作用する
  • 「多機能性PIポリアミド創薬技術」を応用して、腎不全の進行を抑制する新タイプの医薬品を開発
  • 腎不全は5.84兆円、肺線維症は約10兆円の市場規模
  • かねてより着手していた「PIポリアミド創薬技術」による皮膚瘢痕(手術跡等)治療薬の開発を並行して推進
  • 手術跡、特に帝王切開術だけでも全世界で年3,000万回。予防薬価格を1万円で10%の妊婦さんが使用と仮定すると300億円の市場規模
  • 製薬会社と共同で創薬する「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」と、自社開発した化合物をライセンス・アウトし対価を得る「化合物ライセンスアウト事業」を展開
  • 2027年までに東証グロース市場への上場を目指す

※PIポリアミド:ピロールイミダゾールポリアミドの略称で、DNAの標的部位を認識して結合する化合物


解決する課題

新たな創薬基盤技術によって、これまで治療できなかった病気を治す 
今ある医薬品は、旧来の創薬基盤技術によるもの。しかし、未だ有効な治療薬のない病気が数多くある

基盤技術とは、新しい薬を創り出すための土台となっている技術の総称。製薬会社は新しい創薬基盤技術を強く求めています。

抗生物質など、植物や微生物から抽出したものや、それを人工的に作り変えたものを創り出す技術(殆どの薬が、この旧来の方法で創られた低分子化合物とよばれるもの)。あるいは抗体医薬と呼ばれる、リウマチや抗がん剤など、病気の原因物質に血液中で結合して悪さをしないようにする薬を創り出す技術。また最近では、病気の原因となる物質がそもそも細胞の中で作られないように、その設計図を破壊する薬を創り出す技術などがあります。これは核酸医薬と呼ばれ、昨今の新型コロナワクチンでは、モデルナ社やファイザー製もこの方法を用いてワクチンを創りました。

しかしながら、こうした既存の創薬基盤技術で創られた医薬品ではなかなか治せない病気も数多くあり、苦しんでいる患者さんがいます。製薬企業の各社も、そうした患者さんを早く救おうと大きな努力を払い、より可能性の高い治療薬を創り出す技術を模索しています。


求められているのは、複数の病因物質を同時に制御する薬を生み出せる創薬基盤技術

本来、体内では生命維持に必要な成分が作られています。病気は、これらのうちの一つが何らかの理由で十分に、あるいは全く産生されないことが原因で起こるもの(※1)や、反対に産生され過ぎるもの(※2)、これらが複合して起こるもの(※3)があります。

(※1) 1型糖尿病のインスリンや様々な遺伝性疾患など
(※2)先端巨大症の成長ホルモンや甲状腺機能亢進症の甲状腺ホルモンなど
(※3)ある種の免疫疾患や癌など

他にも、病気そのものの病因となる異常な成分・物質が体内で産生されたり、外部から体内に侵入して起こる病気、更には複数の病因が重なって起こる病気があり、こうした病因となる成分や物質が体内で悪さをしないようにしたり、或いは体内で産生されないようにする薬もあります。

病気の原因が一つであれば、原因物質が解明される毎に新しい薬をこれまでと同様に生み出して行けば問題ありません。しかし中には複雑な病因が絡みあっている病気があり、これまでの技術では治療薬が生み出せません。

最近の例では、新型コロナウイルスに対しての抗体カクテル療法が知られています。これは2種類の薬を混ぜて、同時に使用し、治療効果を上げる方法です。 そのほか抗がん剤の領域でも、一つの薬で2つの病因物質を攻撃しようとるする薬の開発も検討されていますが、未だ成功には至っておりません。

こうした複数の病因が複雑に絡み合った治療の難しい病気に対して、安全で有効な治療薬創生の新しい切り札が強く求められています。


開発競争が繰り広げられている創薬基盤技術。しかし、それぞれ大きなデメリットを抱えている

世界中で開発が進んでいる創薬基盤技術。代表例としてはゲノム編集、遺伝子治療、核酸医薬、多重特異的抗体などが挙げられます。しかしながら、ターゲット分子に有効成分を運ぶためにウイルスを使う、体内ですぐに分解されてしまい効かない等、様々なデメリットがあります。他にも細胞の外側の分子にしか効かない、莫大な製造コストにより1回分の医薬品価格が1億円を超えてしまう等、必ずしも満足できる技術ばかりではありません。求められているのは、安全性に不安が残るウィルス等を使わず、体内で分解されないままターゲット分子に対応できる医薬品。そのためには、必要に応じて複数の分子をターゲットにできる化合物が設計でき、かつ低コストで医薬品が作れる創薬基盤技術が欠かせません。

身体組織の「線維化」。未だ明確な治療法がなく、有効な医薬品が求められている

次に具体的な病気の話です。医療の進歩に伴い、かつて治療が難しかった病気も治癒、または生活に支障が出ない程度に抑えられるようになりました。しかしながら、未だ最新の医療を以ってしても治療が著しく難しい病的な状態があります。その一つが「線維化」現象。「線維化」は身体中のほとんどの組織(腎臓、心臓、肺、肝臓その他各種臓器、血管内日、筋肉など)で認められ、進行すると各組織の機能が失われ、死に至ることもあります。これまでも多くの薬が「線維化」を抑える目的で開発されてきましたが、成功したものはありません。


「線維化」を伴う病気の代表例
1. 腎臓病 - 腎不全の進行を止める有効な医薬品がない

権威ある全米腎臓財団(National Kidney Foundation)の調査によると、慢性腎臓病の患者数は全世界の人口の10%に相当するとされています。専門医を中心に多くの医師が真摯に治療にあたっていますが、従来の治療法では期待できる効果が短いうえに副作用が強く、治癒に至るケースが少ないのが現状です。多くは「線維化」が起こり肝臓の機能を大きく低下させ腎不全に至り、最終的に生命維持のため人工透析を受け続けるか、腎臓移植が必要になります。

人工透析を受けている、または腎臓移植を受けた患者数は全世界で435万人(National Kidney Foundationによるレポートから抜粋)。さらに年6%程度増加しているとの報告もあります。科学技術の進歩や医師の長年の研究により、人工透析のおかげで天寿を全うできる患者さんも増えてきています。しかし、透析治療は時間がかかり、生活に支障を来す場面も少なくありません。新型コロナ禍でも患者さんはハイリスクを抱えています。また、高額な医療費は保険財政も圧迫。腎臓移植も、適性の問題や拒絶反応の問題が解決しておらず、実施される例はあまり増えていません。


人工透析に至る前に腎不全の進行を止められる医薬品さえあれば、患者さんはもっと充実した生活を続けられ、周囲の人の幸せにもつながります。患者さんや医師、そして保険財政にもポジティブな効果をもたらしてくれる医薬品が強く求められているのです。

2.手術跡や火傷跡(瘢痕・ケロイド)- 帝王切開跡も含め、できれば跡が残らないようにしたい

臓器の「線維化」に類似する、外科手術後の手術跡や火傷跡(瘢痕・ケロイド)。こちらも、できないようにする有効な医薬品は未だありません。大手術を受けた患者数は全世界で1年に約2億3400万人で、外科手術を受けた患者の約65%が手術跡(瘢痕・ケロイド)の治療に不満を抱いているとされています※1。

※1ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のThomas G Weiserによる報告

日本の外科医は、極力手術跡を残さないよう丁寧に手術をします。縫合時または縫合後にステロイド剤を塗ったり、手術創ケア用のシリコンゲルシートを貼付。他にも瘢痕治療効果が認められている内服薬トラニラスト(アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎などの治療薬)を処方するものの、これらは直接的には作用せず、効果はあまりないのが実情です。他にも手術跡にレーザー光を当てる対処法がありますが、そもそもの跡ができないようにする有効な手段は未だありません。

手術後の瘢痕・ケロイドの症状として広く知られているのは、帝王切開術(全世界で年3000万回、日本で年20万回)、甲状腺機能亢進症(女性4:男性1の割合で女性に多い症状)の治療で行われる、甲状腺摘出術、開胸術によるもの。火傷による皮膚瘢痕・ケロイドも部位によっては非常に目立つため、有効な治療法が求められています。


解決する方法

「PIポリアミド創薬技術」と、新たに確立した「多機能性PIポリアミド創薬技術」による新薬候補物で、患者さんを救う

当社創業メンバーは、福田昇(日本大学医学部細胞再生移植医学分野教授、元同腎臓高血圧内分泌内科学分野教授)と上野高浩(医療法人社団三健会 渡辺整形外科内科医院内科部長、元日本大学腎臓高血圧内分泌内科学分野准教授)。いずれも大学病院で、一般の医療機関では治療困難な重症の患者さんを担当していました。

「難病を抱える患者さんのために、より効果的な治療を提供しなければならない」との使命感から、日夜精力的に研究。その過程で出会ったのが、ピロール・イミダゾールポリアミド※(以下、PIポリアミド)技術研究の第一人者である杉山弘(京都大学大学院理学研究科化学専攻生物化学研究室教授、当社顧問)。

※抗生物質より見いだされた低分子有機化合物

「PIポリアミド」による創薬は遺伝子の特定の部位に作用して、病気の原因となる物質の設計図を作らせない(設計図を作るスイッチを入れさせない)薬を作り出す技術です。


適切に設計した「PIポリアミド」は、特定の狙った遺伝子発現をコントロールし、タンパク質の産生量を増減できます。さらには一部の遺伝子だけではなく、幅広い遺伝子に対して設計可能なため、様々なターゲット分子(タンパク質)の量が調整でき、多くの治療に役立てられます。また、ウィルスなどを使わず、かつ永久に遺伝子の働きを止めるといったこともなく、安全性も高いとされています。

製造に関しても、化学合成が可能なため特別な施設を要さず、コストを比較的安く抑えられます。


福田と杉山は、同じ目標を持つ仲間として大学を超えた共同研究を進め、この「PIポリアミド創薬技術」の第二世代と言える「多機能性PIポリアミド創薬技術」を確立しました。これは、今までは対応困難だった分子をターゲット化、調節できる創薬技術で、新たな医薬品の創製が可能になります。

独自ノウハウにより生み出した「PIポリアミド創薬技術」の第二世代「多機能性PIポリアミド創薬技術」

大学間共同研究のノウハウにより確立された、「多機能性PIポリアミド創薬技術」。これは旧来技術ではできなかったことを実現したうえ、他の新規創薬技術の問題点も克服する技術と言えます。

病気の原因となっているターゲット分子のほとんどはタンパク質。体内のタンパク質は、細胞核の中にあるDNAに規定される遺伝子情報に基づき、必要な時に必要な量が合成されます(遺伝子発現)。

当社のノウハウを駆使して実現した「多機能性PIポリアミド創薬技術」を使えば、一つの「PIポリアミド」で、あるターゲット分子は減少させ、別のターゲット分子は増加させられます。多くの病気は複数のターゲット分子が複雑に関与しあって起こるもの。複数の分子に相乗的に働く医薬品を製造できれば、治療をより確実なものにできます。

これにより、製薬会社の強いニーズにも応えながら結果として患者さんや医師のお役に立てます。「多機能性PI創薬技術」は、創薬技術の決定版といえるものと当社は信じています。


「PIポリアミド創薬技術」と「多機能性PIポリアミド創薬技術」を応用し「線維化」を伴う病の治療薬を開発する

当社では「PIポリアミド創薬技術」及び「多機能性PIポリアミド創薬技術」を使い、困っている患者さんが世界中に多数おられる「線維化」を伴う病気の治療薬開発に取り組みます。

「線維化」はタンパク質TGF-βが、上皮間葉転換という現象の引き金を引くことから始まると知られています。また、タンパク質HGFが上皮間葉転換を起こした細胞に働きかけ「線維化」を抑制するのも知られています。

1. 手術跡や火傷跡(瘢痕・ケロイド)ができないようにする医薬品

(第一世代の)「PIポリアミド創薬基盤技術」からTGF-βの産生を抑制する化合物を複数創製し、細胞を用いた様々な基礎試験を実施。最も有望な化合物にコード番号「GB1101」とつけ、手術跡や火傷跡予防のための医薬品として開発を進めることにしました。マーモセットにできた背中の傷口や手術を受けた際の傷口の縫合前に「GB1101」を塗る試験に進み、瘢痕の予防効果を確認。今後は、患部に塗りやすいように軟膏剤の開発に着手します。並行して臨床試験に入るために必要なデータを得る本格的な開発を進め、2025年には最初の臨床試験に進む計画です。

現在医療現場で行われている手術跡、火傷跡の予防はあまり効果がありません。「手術跡などできれば残したくない」患者さんはもちろん医師もそう思っています。より良い治療を患者さんと医師に提供できるよう、当社は全力を尽くす所存です。

2.「線維化」を伴う病 / 腎臓病 - 腎不全の進行を抑制する医薬品

手術跡や火傷跡の予防は、「線維化」現象の引き金を引くTGF-βの産生を抑制することで十分な効果が期待できます。一方腎不全は、ある程度「線維化」が進んでから治療を行う難易度が高いもの。私たちはこの状況を打破するため「多機能性PIポリアミド創薬技術」から化合物を設計。TGF-β産生を抑制し「線維化」を防ぐともに、腎臓内の血管内皮と腎臓全体を守るHGFを増加させる、2つの作用を併せ持つ化合物です。「Hu-HGF-5」と名付けたこの化合物を腎不全治療薬として商品化するため、臨床試験に向けた開発を順次進めてまいります。

当社の「Hu-HGF-5」はTGF-βを直接抑制し、同時にHGFを増加させるという非常にユニークな性能を持つものです。無事に全試験が完了し承認が得られれば、非常に多くの患者さんの治療に用いられることが期待できます。

 3.「線維化」を伴う病 / 肺線維症-進行を抑止する医薬品 

腎不全進行抑制薬として開発を進めている「Hu-HGF-5」は、そのメカニズムから肺線維症の治療にも使えると考えられます。現在良い治療法がなく死に至るケースもある「線維症」。肺だけでなくその他の「線維症」への展開も十分に可能で、厳しい病状に苦しむ数多くの患者さんの声に応じていけると考えています。


ビジネスモデル

「多機能性PIポリアミド創薬技術」と「PIポリアミド化合物」を活用し、2つの事業を行う

当社は「多機能性PIポリアミド創薬技術」を最大限活用するため、2つの事業を推進していきます。

製薬会社からの要望に応じて化合物を設計、提供して安定的な収益を得る「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」と、自社で見出した化合物を途中で製薬会社へライセンスアウトする「化合物ライセンスアウト事業」を並行して行います。

1.多機能性PIポリアミド共同創薬事業

本事業では、顧客である製薬会社と当社との間で共同研究契約または研究受託契約を締結。

顧客製薬会社が選定した特定のターゲット分子に対して作用する「PIポリアミド化合物」を設計・合成して当社から納品し、その後の研究開発は顧客製薬会社が自社プロジェクトとして進めます。

当社は、顧客製薬会社から設計・合成料として契約期間中一定の料金を頂くとともに、顧客製薬会社での開発の進捗に応じたマイルストンペイメント、販売開始後は売り上げに一定の料率を乗じて算出されるランニングロイヤリティを申し受けます。複数の顧客製薬会社との協業を同時並行で進められ、安定した収益が得られます。


2.化合物ライセンスアウト事業

自社で開発を進めている「PIポリアミド化合物」を、その開発途中段階で製薬会社等にライセンスアウトし、開発をバトンタッチする事業です。ライセンスアウト後は開発に関与しませんが、開発にかける当社の思いが引き継がれるよう、ライセンスアウト先製薬会社(以下、「LO先」という。)と開発方針を協議するステアリングコミッティなどを設けます。当社はLO先から次のような対価を受け取ります。


ライセンスアウト時の開発段階にもよりますが、他社事例によると、ランニングロイヤリティ以外の対価の総額は数10億円から100億円を超える例もあります。

特許

創薬ベンチャーにとって知的財産は非常に重要なビジネスツールでもあり、当社が実施権を有する特許は(出願中のものを含めて)現時点では下記のみですが、化合物の合成方法そのものに独自のノウハウがあり模倣は容易ではありません。さらに、当社の「多機能性PIポリアミド創薬技術」を用いて創製された化合物は対象とするターゲット分子毎に強力な物質特許が成立するものと考えられ、投与可能なかたちにする製剤化などにより、物質そのものの特許や製造方法に加えて、医薬品としての製剤技術の特許成立の可能性もあります。これらを通じて物質特許を中心にした知的財産による強い保護が受けられるものと考えています。


日本大学の支援

当社は日本大学発のベンチャーであり、大学で得られた豊富なデータを事業に活用できる契約を結んでおります。また、日本大学医学部内に寄付講座として「難治疾患治療学講座」が設置される見込みです。

開発研究で必要な試験の一部は同講座を通じて実施するため、大学設備の活用が可能です。さらに、一般には非常に大きな資金が必要とされる臨床試験も、本講座と医学部の各診療科との共同研究として実施。低コストで質の高い試験ができます。これは化合物ライセンスアウト事業成功のための大きな助けとなります。

上記の強い特許保護の可能性と、日本大学の支援は当社の大きな強みです。

マーケット

「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」のマーケット
日本大学でいち早く治験を進め、化合物の効果を製薬会社にアピール

創薬基盤技術を持つベンチャーが製薬会社と共同または受託で研究を進め、革新的な医薬品開発候補品を創製する事業は世界中で活発に行われています。製薬会社は常に新しい医薬品を求めて新規創薬基盤技術に対するアンテナを張ってウォッチしており、取引は確実に増加しています。

しかしながら、単なる売買等ではなく納品が終わってから20年程度の長期間にわたって対価を受け取る形態が多いこともあり、いわゆる市場規模という概念では測れません。最終的に100億円を超える収益が得られる場合がある一方、納品先が開発に失敗してほとんど対価が得られないこともあります。製薬会社の多くは保守的で、新規創薬基盤技術を用いて創製された化合物が患者さんに効いた実績がなければ、手を出さない現実もあります。

そこで、当社は自社開発している化合物について日本大学と共同で医師主導治験を進め、患者さんでの効果をいち早く確認。それを公開することで「多機能性PIポリアミド創薬技術」の力を世に示し、製薬会社に実績を認めて頂けるよう注力します。


この実績が認められれば、多くの製薬会社との共同研究や業務受託が可能になるものと考えています。

国内の上場ベンチャー企業では、ペプチドリーム株式会社(東証1部4587、時価総額:約7,000億円、2013年公開時時価総額:約322億円)、モダリス(東証マザーズ4883、時価総額:約500億円、2020年公開時時価総額:約326億円)などが同様のビジネスモデルで製薬会社と共同、あるいは受託による創薬開発を進めています。

「化合物ライセンスアウト事業」のマーケット
手術跡や火傷跡(瘢痕・ケロイド)予防の医薬品。帝王切開術だけでも300億円の市場規模

全世界で年2億3,400万人の患者さんが手術を受けている※1と推定され、全ての患者さんに使われれば莫大なマーケットになります。帝王切開術だけで見ても全世界で年3,000万回※2で、仮にそのうちの10%の妊婦さんに使われ、価格を1万円程度と仮定すると300億円の市場になります。先進国では出産数が減少していますが、途上国では大きく増加中。途上国がさらなる発展を果たし余裕が出てくれば、マーケットも急速に成長していきます。

※1ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のThomas G Weiserによる報告
※2CNN Health Updated 2231 GMT (0631 HKT) October 11, 2018より/2015年に29,700万回とされており、増加傾向のため、すでに3,000万回に達していることになります。


「線維化」を伴う腎不全、慢性腎臓病治療薬

人工透析のマーケットは、2019年に年900億ドル(約10兆円)で今後年7.7%伸びると推定されています※1。これは機器類などを含む数字ですので、腎不全治療薬の売り上げだけを予測をすることはできません。しかし患者数の伸び率も6%程度となっており、今後大きく成長するマーケットだと考えられます。

※1Fortune Business Insights( 2020年~2027年透析市場規模、シェア及び業界分析レポートより)

慢性腎臓病治は患者数が多く非常に大きなマーケット。2020年に年120憶ドル(約1.3兆円)で今後年4.0%伸びると推定※2されています。しかしながら、今ある医薬品での治療はあまり効果的ではなく、大半の患者さんは人工透析に至ります。当社の腎不全治療薬はその課題を解決するもので、現状は正確な規模が予想できません。しかし、あまり効果の見られないこれまでの医薬品でも大きなマーケットを形成できていることを考慮すると、当社の腎不全治療薬によって新たなマーケットができる可能性は十分にあります。

※2 Businesswire(2020年世界の慢性腎臓病治療薬市場の主な傾向と分析レポートより)

例えば、かつて関節リウマチ治療薬のマーケットは全世界で年1千億円程度でしたが、非常によく効く「レミケード」やそれに続くいくつかの新製品によって年3兆円を超えるマーケットになりました。

医薬品のマーケットは、一定の額の市場を競合製品で取り合うのではなく、競合しながら大きな市場を形成していく特徴があります。もちろん競合品によって処方が切り替えられることもありますが、1つの医薬品では効きが甘い患者さんも非常に多くおられますので、既存医薬品に新しい医薬品が追加される(同じ目的の医薬品を2剤、3剤と併用するのも珍しくありません)ことが頻繁に行われます。

そのため、医薬品の売上を予想する際には、金額ベースの全体の市場規模に予想シェアを掛けて計算するのではなく、予想売上高=患者数×想定処方率×想定1日当たり薬価×1年間の想定投与日数という計算式ではじくのが製薬業界の慣行です。

業界標準の計算式によると人工透析予備軍は全世界600万人程度と推定され、一日当たり薬価は2,000円程度とした場合、潜在的な市場規模は5.84兆円、年6%程度の伸びと考えられます。

製品発売後の市場は、人工透析予備軍のうちどのくらいの割合の患者さんに投与されるかで決まります。最初は数%(1千億円程度)から始まり、最終的に30%~40%(2兆円程度)に成長していくものと考えます。

「線維化」を伴う肺線維症に対する医薬品

肺線維症で最も注目されているのは、原因不明とされる特発性(とくはつせい)肺線維症。医薬品の市場規模は2027年に88憶ドル(約10兆円)で年7.3%伸びると推定され、今後大きく伸びていくと期待されています。現状多くの製薬会社、創薬ベンチャーが治療薬の開発を進めていますが、まだ効果の高いものは出ていません。


成長計画と戦略

2つの事業の相乗効果で「多機能性PIポリアミド創薬技術」を最大限活用する
大学の支援を活用し、低コストで効率よく「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」を進める

当社の「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」は、大学での研究で獲得したノウハウやデータを使用するため、事前に当社がコストを負担するリスクがありません。また、顧客製薬会社が現れない限り動くことはなく、化合物を納品した後は(原則、化合物を創製するコスト以上の報酬を申し受けます。)製薬会社が全リスクを取って開発を進め、成功した場合には相応の対価が当社に払われます。そのため、ノーリスク・ミドルリターンの事業と言えます。

一方「化合物ライセンスアウト事業」は自社でコストを負担して開発を進めるため、当社にとっては大きなリスクを負うことになります。その代わり、製薬会社にライセンスアウトできた場合は多額の対価を受け取れる、ハイリスク・ハイリターンの事業です。

このノーリスク・ミドルリターンの事業とハイリスク・ハイリターンの事業の組み合わせで、リスクをコントロールしながら着実に成長していきます。さらに、当社では日本大学の支援を活用し、臨床試験は医師主導治験で行うなど、コスト削減に努めます。万が一失敗した場合でも、損失を少なくできるよう開発を進めていきます。


「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」は、先に述べた通り、その技術で創製された化合物の実績がないと製薬会社は動いてくれません。そこで、もう一方の「化合物ライセンスアウト事業」での自社開発で実績を築き、「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」の顧客製薬会社にアピールしていきます。2つの事業は独立して見えますが、両輪で支え合っているものと言えます。

事業進捗のモニタリング

「多機能性PIポリアミド共同創薬事業」は計画件数に対する実績件数を主に確認していきます。「化合物ライセンスアウト事業」は、四半期毎に細分した開発計画表と実際の進捗状況を継続して確認。計画が達成できていない場合は、遅れ等の原因を徹底追及し、是正して当初の計画近づけられるよう努めます。開発断念または再チャレンジの意思決定は科学的根拠を以て行い、精神論で科学的に不可能なことを追い求めたりはしません。

これらの施策により、2027年までに東京証券取引所公表の「先行投資型バイオベンチャーの上場についての考え方と審査ポイント」内の「事業計画の合理性」に挙げられている

①典型的な医薬品開発プロセスで『臨床試験フェーズⅡaにおける薬理効果』が確認されている
②基盤技術を基にしたビジネスで、前臨床のパイプラインを含め、製薬会社との多数のアライアンスを通じ、基盤技術の有用性が確認されている
③対象患者数が多い医薬品を開発している場合に、主要なパイプラインについて、アライアンスが締結され、事業化を担保している

などの基準を満たし、適切な管理体制を整え、いち早く東証グロース市場へ上場したいと考えています。


皮膚瘢痕治療薬は、契約一時金やマイルストンペイメントで発売までに開発のイベント(開発のステージが上がる)毎に1億5千万〜15億円ほど、発売3年後には20億円ほどのランニングロイヤリティを見込んでいます。腎不全治療薬に関しては、同様に7千万〜30億円のほど契約一時金やマイルストンペイメント、発売3年後には125億円の収益を予測しております。

数値計画の詳細につきましては、こちらの書面をご覧ください。

新株発行概要書

チームメンバー

  • 取締役CTO(Founder)

    福田 昇

    仕事の主は腎臓高血圧内分泌疾患の診療であり、外来予約は1000名を超える。その臨床の中でも日本大学医学部において、京都大学と共同で、難治性疾患へPIポリアミドの創薬開発研究を行ってきた。今回、「多機能性PIポリアミド」の技術開発をきっかけにプロメドサイエンス社を立ち上げた。自分たちの創薬開発研究が実地医薬となる事が最終目標である。

  • 代表取締役社長

    高松 太郎

    後にファイザー製薬社に吸収されたファルミタリアカルロエルバ製薬会社(ファルマシア製薬)に経理財務として勤務後、現在はセントラルリサーチ社(治験・診断薬・動物用過排卵剤を取扱う会社)を営む。大学卒業後から財務会計を長期に勤務した経験があり、現在は営業等の経験も継続している。

  • 取締役副社長兼COO

    芹江 和夫

    約40年間にわたり国内外の製薬・医療機器企業において新規の医薬品や医療機器の開発実務及び要職に携わり、後に米国での医療機器ベンチャーや国内の外資系製薬会社のCEOを歴任する傍ら、大学発ベンチャーの育成にも携わる。直近はこれまでの経験や知識を背景に、海外のバイオベンチャー企業を対象として、日本国内の規制に沿った、難病の患者様に向けた治療薬の開発を支援するコンサルタントを行う。

  • 科学顧問(Scientific advisor)

    杉山 弘

    京都大学大学院理学研究科教授。核酸についてケミカルバイオロジー研究を進めている。有機合成化学、分子生物学、分子シュミレーション手法を用いて、遺伝子発現の化学的な原理の解明を目指す。現在、京都大学で進めている主な研究テーマは(1)人工遺伝子スイッチの設計と評価、(2)テーラーメイド抗がん剤の開発、(3)DNAナノ構造体を用いた生体分子の機能評価、(4)DNAを基盤とした不斉触媒の開発。

  • 科学顧問(Scientific advisor)

    上野 孝弘

    日本大学医学部内科学系、腎臓高血圧内分泌内科学分野、准教授。内科医として日大板橋病院勤務。主な研究テーマは新規遺伝子治療薬PIポリアミドを用いた動脈硬化性疾患治療薬の開発。

メッセージ

医師の目から見たPIポリアミドの創薬開発の意義

私は医師として大学病院で多くの患者さんを診てきました。日本の医療は世界最高水準であり平均寿命は世界一でありますが、癌や腎臓病など、医療をもってしても未だに治らない疾患が多くあります。慢性腎臓病(CKD)の根治薬はなく、現在32万人が透析医療を受けており、毎年3万5千人が末期腎不全で透析導入になっております。透析医療費は年間1兆円であり、個人としての医療費は莫大であります。透析は腎不全患者さんの血液老廃物を浄化しているのみで、腎不全は全く治りません。従って、私はCKDを根治する薬として、新規の中分子ペプチド化合物PIポリアミドを用いて、腎臓線維化促進TGF-βを減少し、抗線維化分子HGFを増加する多機能性PIポリアミドを設計・合成・特許化し細胞での効果を確認しました。


しかし、最終的にこの化合物が薬になるには、安全性毒性試験、霊長類での前臨床試験から臨床試験を行う必要があります。この創薬開発は大学での研究のみでは不可能で、創薬バイオベンチャー企業で創薬開発研究を行い、データを蓄積して製薬会社にライセンスアウトの予定であります。

臨床医は難治性疾患に苦しんでいる患者さんを治すことが使命でありますが、プロメドサイエンス社での創薬開発研究も難治性疾患に苦しんでいる患者さんの治療が目的であり、つまり臨床も創薬開発研究も目的は同じと言えます。


取締役CTO(Founder) 福田昇



創薬に向ける強い意思

弊社は2021年5月11日に創薬会社として産声を上げました。

会社の運営には多くの創薬開発に賛同をして頂ける投資家からの資金を募る方式を取り、弊社の創薬に向ける強い意思を共有して頂ける方の参加を希望しております。

今回、紹介致しております創薬開発の為だけではなく、将来の創薬研究に新たな究開発につながるヒントになる可能性があります。 

是非とも投資家の皆さんに人類の健康福祉の為に、創薬開発に賛同して頂けます様に願ってやみません。


代表取締役社長 高松太郎


実績・推薦

実績

取締役CTO(Founder) 福田昇

2005年 第6回バイオビジネスコンペJAPAN奨励賞

2000年 地域医学研究基金財団 研究優秀賞

2000年 SHR学会大賞

2000年 日本心血管内分泌学会会長奨励賞

1999年 地域医学研究基金財団 研究奨励賞

1998年 地域医学研究基金財団 研究奨励賞

1997年 日本大学医学部同窓会60周年記念医学奨励賞

1997年 日本大学医学部小澤研究奨励賞

1997年 International Fellow Award by Council for High Blood Pressure Research of American Heart Association

1991年 成人血管病研究奨励賞

1990年 The Heart and Stroke Foundation of Canada Research Fellowship Award


推薦



弊社は、主に眼科の領域で、大学やバイオベンチャーが創製した革新的な新薬候補品の開発権の譲渡を受けて開発を進め付加価値を付けて製薬会社に再譲渡することを事業としています。そのため、特許、論文及び公表されている資料が中心になりますが、各社、各大学の様々な新規創薬技術を調査し、協業を提案する機会を探っています。

PIポリアミド技術はカリフォルニア工科大学のPeter B Dervan 教授により見出されたものではあります。プロメドサイエンスのPIポリアミド創薬技術は、それを格段に進化発展させたもので、ある遺伝子については促進的に作用させ、ある遺伝子については抑制的に作用させ、しかも促進・抑制を同時に行うという離れ技を可能にするという本当に革新的なものとされています。このような技術は他にあまり例はないと思います。

弊社も眼科領域で医薬品として開発できる可能性のあるものがプロメドサイエンスにより創製されれば、ぜひ開発権を譲り受けて開発をしてみたいと思っています。

ただ、プロメドサイエンスが現在開発を進めている皮膚瘢痕や腎不全で患者さんに対する安全性と有効性が確認されれば、プロメドサイエンスのPIポリアミド創薬技術の価値が一気に高まり、ひいてはプロメドサイエンスの企業としての価値は著しく高いものとなり、それは素晴らしいことなのですが、そうなると弊社のようなベンチャーでは開発権を受けることが難しくなるのが悩ましいところです。

日本にはあまりない革新的創薬技術を持ち、かつ自社でも開発を行うというアメリカ型の本格的な創薬ベンチャーを目指しておられるプロメドサイエンスを尊敬するとともに期待しています。

開催済みのオンラインピッチ

※ プロメドサイエンス株式会社株式に投資するにあたってのリスク及び留意点

投資するにあたっては必ず「契約締結前交付書面」をご確認ください。また株式投資型クラウドファンディングに関する一般的なリスク・留意点については「重要事項説明書」をご確認ください。

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発行者情報

会社名
プロメドサイエンス株式会社
設立年月日
2021年5月11日
決算期
12
代表者
高松 太郎(代表取締役社長)
業種
医療・福祉
本店所在地
東京都東久留米市浅間町一丁目9-5
URL
https://pms.bio/
会社概要
遺伝子発現制御薬ピロール・イミダゾールポリアミドの創薬開発

募集情報

発行する株式等の種類
普通株式
目標募集額
15,000,000円
上限募集額
50,000,000円
発行価額
1株あたり 10,000円
申込単位

10株 100,000円単位

申込期間
2021/09/28(火) 20:00 ~ 2021/10/12(火) 23:59まで
申込証拠金お振込期間
申込日から起算して4営業日以内
資金使途

払込金額の総額(上限募集額を発行の場合)5,000万円のうち、発行諸費用として約968万円を差し引いた後の手取概算額4,032万円は、発行諸費用を控除した手取額の全額をPIポリアミド皮膚瘢痕治療薬の開発のための研究開発費に充当します。

払込金額の総額が1,500万円(目標募集額を発行の場合)以上4,990万円以下であった場合も同様に、発行諸費用を除く手取概算額(1,144万円~4,024万円)をPIポリアミド皮膚瘢痕治療薬の開発のための研究開発費に充当します。

なお、当期におきましては、本募集及び12月末までに行う予定の第2回株式投資型クラウドファンディング又は第三者割当増資により、総額で9,000万円の資本調達を計画しております。

増加する資本金および資本準備金について

増加資本金の額
1株当たり金 5,000円
増加資本準備金の額
1株当たり金 5,000円
最大発行総額
50,000,000円

名簿管理人について

自社による株主名簿管理となります。

応募金額が目標募集額に達しない場合
株式の発行を見送り、当社はお客様からの預り金を返金します。
申込金額の合計が上限募集額を超過した場合
キャンセル待ちの申込として受け付けます。申込撤回の発生によって発行対象申込の申込金額の合計が上限募集額を下回ることとなった場合、当該下回ることとなった部分の金額について、キャンセル待ち申込を先着順で発行対象申込に振替いたします。

高松 太郎

プロメドサイエンス株式会社

目標募集額
15,000,000円
上限募集額
50,000,000円
申込単位

10株 100,000円単位

申込期間
2021/09/28(火) 20:00 ~
2021/10/12(火) 23:59まで
申込証拠金お振込期間
申込日から起算して4営業日以内

重要書面(投資家限定情報)